dialog in the dark

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久々に日記を更新してみます。

ちょっと前の話なのですが、dialog in the darkに行ってきました。dialog in the darkとは、暗闇の中を視覚障害者の人に誘導してもらい探検する体験型のイベントです。真っ暗闇なので視覚以外の感覚が敏感になり日常的なことも非日常な空間として体験できます。2005年にGood Designのユニバーサルデザイン賞をとり、世界中で随時開かれており今回の日本で開かれている機会をみて参加してきました。

[視覚ほど活用している感覚はない]

神経の7割は視神経と言われています。感覚の7割は視覚であり視覚がないことは全ての感覚のうち最も日常を生きていくうえで大変なことだと思います。たかが90分程度ですが、目が見えない空間を体験するだけで本当に目のありがたみがわかります。最初のうちは周りの人を頼らないと歩けないほどです。他の感覚が鋭くなるため、ちょっとした風や匂いにも敏感に反応するし、小川の水など冷たいものを触ったときのひんやりさは気持ち良さも覚えます。なぜか、キャベツのひんやりさは気持ち悪さを覚えます。勿論、味覚もこの冒険では体験することになります。

[本当の視覚障害者体験]

よく、視覚障害者を体験しようという試みがあり、その場で目隠しをして動き回るというイベントがあったりします。ただ、実はあれでは視覚障害者と同等の経験をすることができません。なぜなら、一度目で見ている風景をいくら目隠ししたところで頭の中にある程度の光景は焼きついているからです。今回の暗闇は光があたることがないので経験する全てのものが結局真っ暗闇のままで終わります。本当の視覚障害者というのは日常の簡単なことでさえこんなに難しいものなんだと感じるはずです。多分、しばらくは外を歩けないでしょう。また、一緒にいると、視覚障害者の人はどのように時間を認識しているのかなど普段無意識にしていることが、彼らは特別な方法で認識しているのだということがわかります。ちなみに時間は指触式の腕時計を使うのが一般的だそうです。他にも盲目の方のためのプロダクトっていうのはあるそうです。

[視覚障害者が輝ける舞台]

普段の日常生活で健常者よりも視覚障害者の人たちが輝ける環境というのが残念ながらありません。これは、どんな障害者でも日常生活では健常者よりも輝ける場所というのはそんなに多くないように思います。今回、参加したときのアテンドしてくれた女性の方は実にいきいきと暗闇を案内してくれました。視覚障害者は暗闇のプロフェッショナルなわけです。こういう人たちが輝ける舞台をつくったこの団体は本当にすばらしくイノベイティブな取り組みだと思います。。

非日常空間なので90分もあっという間。目に頼りすぎている日常で、目に頼らない非日常経験で何か新しい発想が出てくるような気がします。

[JTPA]「瀧口範子氏、中川景子氏と建築について語る」

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以前、参加したJTPA「瀧口範子氏、中川景子氏と建築について語る」に参加をし、レポートを書いたので下記にも張り付けておこうと思います。実際に建築業界(特にアーバンデザイン)の方の話は、全く聴いたことがなかったのでとても新鮮でした。時代の流れが速くなっている中で、過去に比べて都市計画というのは難しくなっているだろうと思います。日本でも、もう少し計画的にアーバンデザインとかが出来る様な風土があるといいのになぁ。

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中川景子さんは、Harvard University Graduate School of Design, Master of Architecture in Urban Design (都市デザイン)修了後、SOMという建築設計事務所でSenior Urban Designerとして勤務されている。SOMは、1936年にシカゴで設立されたアメリカではかなり古い建築設計事務所であり、社員は1000人、プロ ジェクトの数は1万を超える。有名な作品として、サンフランシスコ国際空港、金茂タワー、Chicago Sears Towerなどがあり、Stanford大学やHarvard大学も一部、手がけている。

■Gurgaonの都市開発

現在、手がけていたインドにあるGurgaonの都市開発のプロジェクトの説明をしていただいた。Google Earthを利用されていたが、Google Earthの御陰でかなり楽になったそうだ。
デリーから車で1時間くらいのところにある開発中の都市である。75エーカー程の大きさでクライアントが民間の個人の方というから驚きである。手法とし て、広さなど既存に完結したプロジェクトとオーバーレイするものを比較するところからはじめるのである。今回の大きさだと北京のFinance Streetと比較をしたりする。このプロジェクトの周囲は本当に何もなく、道も少し進むと未舗装であったり、眺めのいい景色等も伺う事が出来ない段階の 中で、所々に壁の様にビルが建ち並んでいるのである。
どれくらいの需要があるかを調べる際に、Gurgaonでは欧米で教育を受けた若いプロフェッショナルがインドに戻って来て住む人が多い中で、欧米のよう なライフスタイルが確立することがこの土地ではまだ難しく、その人たちに需要があるのではないかということである。たいていの場合は、マーケティング会社 に委託をし、フィーズビリティーをリサーチする。その際に、ただ欧米の文化をもってくるのではなく、インドのペイズリーやパッチワークなどインド独自の文 化を反映させることが出来ないも考えて行く。インドの建蔽率は35%と大きな土地をつくるなども考慮しないといけない。(中国は60%)

■都市計画

都市とは、建物がいっぱいいるから都市というのではなく、自分たちの生活以外にパブリックスペース(公園など)があり活気を帯びている街のことを呼ぶ。都市計画のクライアントとして、Developerが半分、国や政府が半分というのが現状である。
都市計画をする際に、お金を管理するファンディングマネージャー、木や緑など詳細をデザインするランドスケープアーキテクト、人口推移を予測するトラ フィックコンサルタント、イラストレーター、商業地・経済効果・住宅におけるマーケティングの専門家、緑が育つかを計算するハイドロジストなどなど多くの 職種の方によって構成されている。人数や期間は規模によっても前後するが、Gurgaonは、2年(実働半年)となっている。
アーバンデザイナーは、Big Pictureを描き雰囲気を提示するのが仕事であり、細かい材質や植物までは触れる事は少ない。オーケストラでいうところの指揮者である。

■世界各所の都市デザイン

都市計画をするには行政だけではなく市民の理解も必要になる。ヨーロッパ(ローマ、ミラノ、ベルリン)などが長期的な時間で見た際にうまくいっている例で ある。また、テキサスのサンアントニオは成功例。サンアントニオは川沿いに整備されている。うまくいっていいない例として、ブラジリアがあげられる。奇麗 な街なんだけど住んでいる人の不幸せな感じが強い。長い期間として30年ぐらいを一つの軸として見て、クライアントと住人の評価が必要となる。老齢化や子 どもの世代の事まで考えたり、人が増えると交通網が変わったり新しいインフラを作るということが必要となり、推測をするのは非常に難しい。アーバンデザイ ナーは、公共の人とコミュニケーションをとる必要がある。
日本の場合は、都市計画をしている場所はほとんどない。その理由として、道路は国のものであり土地は民間のものと所有者が違っている。規制をして融通は利かないが、都市を計画をしているわけではない。また、こういう取り組みにたいして国が動きづらいという欠点もある。

■建築とテクノロジー

BIM(building information management)によって3Dでモデル、平面図、断面図、立面図をかく。この建物をたてるのに何が必要なのかなど、そのまま業者さんに出す事もでき る。ソフトウェアとしては、AutoDeskのRAPID、プラグインとしてecotectを用いている。しかしながら、議論などではフィジカルモデル (模型)が一番効果的で必ず作る。ぱっとした見た目の場合はCGが効果的である。

■Transbay transit center & tower

サンフランシスコとロサンゼルスの間にハイスピードレール(新幹線)を開通するにあたりサンフランシスコを再開発しようとする試みである。結果として、 César Pelliがコンペを勝ち取った。その内容は450mのビルを建て、その下には駅のプラットフォームをつくりその屋上を市民の広場として解放するというプ ラン。カルトレインも市街地まで延びる予定である。テンポラリーが5年後、カルトレインが10年後と推定されている。

・Skidmore, Owings & Merrill LLP
http://www.som.com/content.cfm/www_home

・Transbay transit center & tower
http://www.transbaycenter.org/

・JTPAレポートリンク
http://www.jtpa.org/event/geeksalon/000486.html

[visit]d.school

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面白いことしたなら、ちゃんと紹介してね。と言われたのでblogを書きます。
先週はStanford Universityのd.schoolの見学に行ってきました。

知のコモディティ化において「知識経済(Knowledge Economy)」に代わり「クリエイティブ経済(Creativity Economy)」へのシフトを教育として体系化したのがd.schoolです。提唱者はデザイン・コンサルティング・ファームIDEO共同創設者のDavid Kelly氏であり、このd.school設立に寄付をしたのは、元SAP CEOのHasso Plattner氏です。その金額は35億円と言われています。よって、d.schoolの正式名称は、HPI Hasso Plattner Institute of Design at Stanfordみたいです。[参照]

勘違いしていたのですが、d.schoolというのは学部や大学院ではなく、あくまで横断したclass(授業)だそうです。だから、schoolという書き方は少し違和感を感じます。ただ、セクショナビリティがなく、MBA、education、engineerなど多様な人々が共同で履修をするところが売りだそうです。そして、企業やらVCやらがバックについていてそこからstartupに入るcaseもあるそうです。

d.schoolでは、IDEOと同じ、理解・観察・視覚化・評価と改良・実現の5つのステップからなる方法論が提唱されてます。デザインの目的語としては『経験』が最も適切であり、プロトタイプが宗教化しているくらい皆の根底に徹底させ、それに対する設備や道具箱が非常に整っていて、トランプ・ミニカー・玩具などこれ何に使うんだろう、という物まで用意されていました。

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近年の方向として、d.schoolが力を入れているのが、Affordable Designということで「手頃なデザイン」
を意味します。具体的に言うと、エマージング市場(新興市場)に向けたデザインがテーマになっているみたいです。d.schoolのグループは実際に、企業からの資金があるため、新興市場までフィールドワークに出かける事もあるそうです。

具体例として2つ印象的だったものをあげておきます。
Paul Polakが創設した「International Development Enterprises (IDE)」の取り組みの一つとして、Myanmarで行われた足で漕ぐことで井戸の水を吸い上げるポンプがあります。「手で井戸の水をくみ上げる大変さ」のPainを解決したものだそうです。Paul Polakは「世界の90%のデザイナー達は世界の10%を占める裕福なお客の為にだけのデザインをしていて、最もデザインを必要としている残り90%の人達へのデザインがなされていない。そういう現実を捉えて、今こそデザイン界にも変革が必要。」というVisionは、エマージングマーケットに実際に足を運びながら経験している人だからこそ分かることなんだと思います。Paul Polakの映像は”こちら“。

また、d.lightという企業はd.schoolのケースからうまれVCが投資をして生まれたベンチャー企業で、LEDとソーラーパネルを用いたsolar LED lampsを販売しているそうです。世界にはまだまだ電気が届いておらず、ロウソクやkerosene(灯油)を光として生活をする人たちが16億人いるなかで、ソーラー電池を用いて、ライトをつくることによって半永久的に明かりを確保できる他、火事を防ぐ事もできるそうです。[参照]

ノーベル平和賞を受賞したバングラディッシュのグラミン銀行を筆頭に、ACUMEN Fundやオンライン完結のKIVAと言ったマイクロファイナンスが注目を浴びている中、デザインもエマージング市場を狙った方向に向かっているということなんだと思います。

ちなみに、d.schoolの御陰で、Apple・3M・IKEA・白い壁の会社(社名、不明。誰か教えて)が多額の利益を出しているそうです。また、d.schoolについては梅田さんの『Get Creative!』の記事が大衆向けで分かりやすいです。[参照]

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