映画「降りてゆく生き方」

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私たち日本人は、第二次大戦後、物質的・経済的な豊かさこそが幸福への道と信じ、戦後の何も無い焼け野原から、国民一体となって必死に努力してきた。

そして日本は、世界でも有数の豊かで便利な国となった。

正に私たちは、かつての夢を実現したのである。

ところが、いま日本では、数々の問題が発生している。格差社会。勝ち組・負け組。少子高齢化。地域間格差。年金問題。多発する少年犯罪・凶悪犯罪。偽装問題。食品問題。年間3万人を超える自殺者。派遣切り・・・現代の日本を生きる私たちの不安は、もはや数限りない。

私たちは「豊かになる!」という夢を実現した。それは想像以上の形で実現したと言ってよい。しかし、現実には、幸福になるどころか、未来への夢と希望を喪失している日本人であふれかえっているのである

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高校生の時代に、受験ってよく分からない不思議なレールだったなぁと日々感じていた。勉強が出来ない言い訳だった気がしないでもないけど。結局、高校時代は好きな倫理だけを勉強して、そのままちょっと変化球な大学に入ってみた。お蔭様でmixi紹介文では所々に「倫理君」というあだ名がついてしまった。でも、間違いなく一番肌に合う大学だったし、学び足りないから大学院まで通ってみたし。高校三年生時の選択肢は英断だったなぁって今思い返しても満足している。就職活動もまともにしなかったし。結局、皆が無思想に足並みを揃えているのを見ると、白けてしまう天邪鬼ってことなのだけど。

「このまま、競争社会を上り続けて行ったらその先には何があるのだろう。お金を稼いだり貯めたりすることに何の意味があるのだろう。」そんな疑問を抱く人も少なくないはず。

上り続ける時は、景色が全く見えないし周囲に気を配る余裕もない。休憩して今の自分がいる風景を見下ろすことも必要だし、降りている最中は足元だけではなく綺麗な景色を見ることが出来る。上ることよりも下ることの方が楽しいのかもしれない。

最近、社会人になり、より多様性に富んだ人に出会う機会が増えてきた。出会うたびに、僕が魅力的に感じる人は、山の頂を必死に目指す無思想無愛想な登山家ではない。小さな小さな山だけど自分で必死に山を作っている人、平野でのんびり過ごしている人、そんな降りている人たち。

そんなことを、映画「降りてゆく生き方」を見て思い出していた。映画館では上映しない、DVDにもしない、広告もしない、上映したいという要望があれば出向いて放映します。限定20名のみ。そんな不思議な映画。終わった後に、有志参加者で映画について討議するという不思議な展開までついている。良い作品ならクチコミで広がる。というこの時代の背景ならではの施策なのかもしれない。映画後の、討議にも参加してみたところ、名古屋から車で映画のために東京まで来たという40-50代の夫婦もいらっしゃった。奥様は、半医半農をしていると何とも魅力的な方だった。

作品として完成度が高いわけではないですが、コンセプトやメッセージは分かりやすく強く共感できるものがありました。

映画「降りてゆく生き方」http://www.nippon-p.org/mov-joei.html

映画「クロッシング」

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crossing

上映中に見に行けて良かった。北朝鮮での生活が困難になり脱北せざるおえなくなった北朝鮮の離散家族を描いた作品です。「生きる」という意味が日本とはあまりにも違いすぎ、日本人として生まれ日本人として生きていることで本当に幸せな世界に住んでいるなと思ってしまいます。

100人以上の脱北者に話を聞き、スタッフに脱北者を入れております。そのため、北朝鮮での生活の様子や脱北者の脱北背景や心情、強制収容所内の様子、脱北者がどのようなルートを通って逃げているのかもノンフィクションのように正確に理解できます。皮肉なことに、脱北者を相手にした脱北を支援するサービスや、脱北者の労働力を利用する中国人など、そんな裏世界も生々しく描かれてるのです。

金日成が亡くなった後、北朝鮮では食糧危機により300万人以上の人々が餓死したとも言われている世界が少しですが垣間見ることはできます。理解することは出来ないかもしれないです。現実はこの数倍、残酷で厳しく、過酷な世界を現実に受け止めることは容易ではありません。

主人公が北朝鮮の元サッカー選手である点が、ワールドカップでのポルトガル戦での7-0という散々な結果に情景が重なり、北朝鮮選手たちの帰国後が非常に心配です。

・映画「クロッシング

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